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矯正で出っ歯が治らない?原因と再治療の選択肢を徹底解説

「矯正したのに出っ歯が治らなかった…」と感じている患者さまは、実は少なくありません。時間と費用をかけて歯列矯正を受けたにもかかわらず、思い描いていた横顔や口元にならなかったとしたら、大きなストレスになるでしょう。

本記事では、矯正治療後も出っ歯が改善されない原因や再治療の選択肢、そして後悔を避けるために知っておきたいポイントを歯科医師の視点で詳しく解説します。再治療を検討されている方や、お子さまの矯正を考えている保護者の方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

▼矯正したのに出っ歯が治らない原因

はじめに、歯列矯正したのに出っ歯が治らなかった原因について解説します。

 

【原因1】骨格的な出っ歯が十分に改善されていない

出っ歯の原因には「歯の位置」の問題だけでなく、「骨格のバランス」が深く関係しています。特に上顎が前に出ている骨格性の出っ歯は、歯を動かすだけの治療では限界があります。骨格的な不調和があるにもかかわらず、歯列のみを整える矯正を行った場合、横顔の変化や口元の突出感が残ることがあります。

【原因2】抜歯・非抜歯の判断が適切でなかった

出っ歯の矯正においては、抜歯するかどうかの判断が治療結果に大きく影響します。スペースが足りない状態で無理に非抜歯矯正を選んでしまうと、前歯が前方に残ってしまい、結果的に「矯正したのに出っ歯のまま」という事態を招くことがあります。

【原因3】前歯の角度が改善されていない

見た目の出っ歯感は、前歯の傾き(前方への傾斜)にも影響されます。矯正で歯並びを整えても、前歯の角度が変わっていなければ、見た目の印象はあまり改善されません。特に上顎前歯の角度をしっかりとコントロールすることが、出っ歯の改善には不可欠です。

【原因4】顎の位置や舌癖などの機能的な問題

歯並びの安定には、口腔周囲筋や舌の使い方、呼吸の状態も大きく関わっています。矯正治療中にMFT(口腔筋機能療法)を併用しない場合、舌癖などの機能的な問題が原因で出っ歯が改善されにくい、または再発することもあります。

 

▼出っ歯の再治療の選択肢

続いては、矯正で出っ歯が治らなかった場合の再治療の選択肢について解説します。どの方法が適しているかはケースによって異なりますので、必ず歯科医師と相談しながら決めていく必要があります。

 

【選択肢1】再矯正による改善

前回の矯正治療で十分に出っ歯が改善されなかった場合、再矯正が選択肢のひとつとなります。再矯正では、前回の治療方針を見直し、必要に応じて抜歯を行うケースや、前歯の傾斜を調整する治療が行われることもあります。特に、成人矯正では顔貌やEラインのバランスも重視しながら治療を進めます。

【選択肢2】外科矯正(顎変形症の手術併用)

骨格的な問題が強い場合には、矯正単独では限界があるため「外科的矯正治療」が必要となることもあります。上顎の骨が大きく前方に突出している場合や、顎のズレが顕著なケースでは、骨を動かす手術と矯正治療を組み合わせることで、出っ歯の根本的な改善が可能になります。顎変形症と診断された場合は保険適用での治療が可能となる場合もあります。

【選択肢3】インビザラインなどのマウスピース矯正での再治療

軽度な出っ歯や角度の調整であれば、マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)による再矯正も選択肢に入ります。ただし、インビザラインは歯の動きに限界があるため、複雑な歯列や骨格的な出っ歯には適応できない場合もあります。適応症例かどうかの判断は、精密な診査・診断が必要です。

【選択肢4】部分矯正による対応

前歯だけの出っ歯が気になるケースでは、全体的な再矯正ではなく「部分矯正」での対応が可能なこともあります。部分矯正は費用や期間が抑えられる反面、咬み合わせや他の歯列への影響も考慮しなければならないため、慎重な判断が求められます。

 

▼出っ歯の矯正で後悔しないために

「矯正したのに出っ歯が治らなかった」といった後悔をしないためには、治療を決める前にきちんとした準備を行うことが大切です。これから出っ歯の矯正や再治療を控えている方は、以下の3つのポイントに留意してください。

 

◎正確な診断と綿密な治療計画がカギ

出っ歯の矯正で後悔しないためには、最初の診断と治療計画が非常に重要です。骨格の問題なのか、歯の位置や傾きの問題なのかを正確に見極めたうえで、適切な治療方法を選択する必要があります。精密検査やシミュレーション、横顔の評価も含めた総合的な診断が不可欠です。

◎担当医との十分なコミュニケーション

「矯正したのに出っ歯が治らない」といった後悔を防ぐためには、治療を担当する歯科医師との密なコミュニケーションが必要です。疑問や不安を残したまま治療を進めるのではなく、事前にリスクや治療範囲をしっかりと説明してもらいましょう。

◎口腔習癖や生活習慣の見直しも重要

出っ歯の原因には、指しゃぶりや口呼吸、舌癖といった習慣が関係していることも多いため、矯正治療と並行して生活習慣の見直しやMFTの導入を行うことが望まれます。特に成長期のお子さまでは、習癖の改善が矯正の成功を左右する大きなポイントになります。

 

▼まとめ

矯正したのに出っ歯が治らない理由は、骨格的な問題や前回の治療方針の誤り、機能的な問題などさまざまです。再矯正や外科矯正などの選択肢を検討することで、より理想に近い口元を目指すことが可能です。そのためには、治療前の正確な診断と歯科医師との丁寧な相談が不可欠です。これから矯正を検討される方も、再治療を考えている方も、後悔のない選択ができるよう、本記事の内容をぜひ参考にしてください。

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