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出っ歯の矯正はどれくらいの期間?年齢と症状別の目安とは

出っ歯(上顎前突)は見た目のコンプレックスだけでなく、口が閉じにくい、発音しづらい、虫歯や歯周病のリスクが高まるといった機能的な問題も引き起こします。そのため、矯正治療を検討される方は少なくありません。しかし、出っ歯の矯正にはどの程度の期間がかかるのか、不安に感じている患者さまも多いのではないでしょうか。

そこで本コラムでは、出っ歯の矯正にかかる治療期間の目安について、年齢別・症状別に分けて詳しく解説いたします。自分やお子さまの治療にどれくらいの時間が必要かを知ることで、より安心して矯正治療に臨むことができるはずです。

 

▼出っ歯の矯正の治療期間【年齢別の目安】

 

◎小児(6〜12歳)における出っ歯の矯正期間

お子さまの出っ歯治療は「Ⅰ期治療」と呼ばれる成長期の矯正が中心となります。この時期はあごの骨の成長を利用できるため、比較的短期間で効果が期待できるのが特徴です。治療期間は通常1年〜1年半程度が目安で、症例によっては2年ほどかかることもあります。骨格の改善を目的に上顎の成長を抑制したり、下顎の成長を促したりする装置を使用することがあります。

早期に治療を始めることで、将来的に抜歯をせずに済む可能性が高まり、歯並びやかみ合わせの安定にもつながります。また、指しゃぶりや口呼吸などの習癖を改善することも並行して行います。

◎中高生(13〜18歳)における出っ歯の矯正期間

永久歯が生え揃ってくるこの時期からは「Ⅱ期治療」として、本格的な矯正装置(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)による治療が行われます。出っ歯の程度やかみ合わせの状態によって治療方針が異なりますが、治療期間はおおむね2年〜2年半が一般的です。上下の前歯の突出が強い場合には、抜歯を伴う矯正治療になることもあり、その分治療期間が延びる傾向にあります。

◎成人の出っ歯矯正期間

成人の出っ歯矯正では、成長による骨格の改善が期待できないため、歯の移動だけでバランスを整える必要があります。軽度の出っ歯であれば1年〜1年半程度で治療が終わることもありますが、中等度〜重度の出っ歯の場合は、2年〜3年かかるケースが一般的です。

また、成人では歯周病のリスクや歯茎の状態などを総合的に判断しながら治療を進める必要があり、治療前に虫歯の治療やクリーニングが必要なこともあります。

 

▼出っ歯の矯正の治療期間【症状別の目安】

 

◎軽度の出っ歯(前歯のわずかな突出)

前歯だけがやや前に出ているような軽度の出っ歯であれば、歯を抜かずにマウスピース矯正などで対応できる場合が多く、治療期間も1年〜1年半程度と比較的短く済むことが多いです。ただし、軽度であってもかみ合わせが悪かったり、歯並び全体のバランスに問題があったりする場合は、治療期間が延びる可能性があります。

このようなケースでは、治療開始の時点で「どの程度の移動が必要か」を精密に分析し、矯正シミュレーションなどを活用しながら治療方針が決定されます。

◎中等度の出っ歯(口元が前に出ている・口が閉じにくい)

中等度の出っ歯になると、歯列全体を後方に移動させる必要があり、多くの場合で抜歯が必要となります。上下4本の小臼歯を抜いて歯列を整える「便宜抜歯」が一般的です。治療期間は2年〜2年半が目安となり、矯正装置の使用に加えて、保定装置(リテーナー)を用いた後戻り防止期間も含めるとさらに長期化することもあります。

また、口元のバランスを整えるためには、矯正だけでなく口輪筋などの筋肉バランスも重要であり、口腔筋機能療法(MFT)を取り入れることもあります。

◎重度の出っ歯(骨格性の問題を伴うケース)

骨格そのものに原因がある「骨格性上顎前突」は、歯列矯正だけで改善が難しいケースもあり、外科手術との併用が必要になることがあります。このような場合は「外科的矯正治療」として、手術前後の矯正期間も含めると3年〜4年の長期治療となることもあります。

また、成長期のお子さまであれば、あごの成長をコントロールすることで将来的な手術回避が可能になることもあるため、早期の相談が非常に重要です。

 

▼患者さまの性格や生活習慣も治療期間に関係する?

 

出っ歯の矯正にかかる期間は、年齢や症状だけでなく、患者さまの性格や生活習慣によっても左右されます。たとえば、マウスピース矯正では装着時間をきちんと守ることが結果に直結します。外す時間が長いと歯の移動が進まず、治療が長引いてしまうこともあります。また、ワイヤー矯正でも通院頻度や指示されたケアを守れるかどうかで歯の動きに差が出ます。

口呼吸や頬杖など、無意識のうちに歯並びへ悪影響を及ぼす癖がある場合も、治療の進行に影響を与えるため、生活指導やMFT(口腔筋機能療法)が必要になることがあります。矯正治療は歯科医師と患者さまの二人三脚で進めていくものです。日々の意識と協力が、スムーズな治療と良好な結果に繋がります。

 

▼まとめ

今回は、出っ歯の矯正にはどれくらいの期間がかかるのかについて解説しました。出っ歯の矯正にかかる期間は、年齢や症状の程度によって大きく異なります。お子さまの場合は成長を活かした比較的短期間の治療が可能ですが、成人や骨格性の出っ歯では長期間に及ぶこともあります。軽度であれば1年程度、中等度では2年前後、重度では3年以上の治療が必要となる場合もあります。いずれのケースでも、治療を始めるタイミングや装置の選び方が期間に影響を与えますので、早めの相談と綿密な治療計画が大切です。出っ歯の矯正を検討されている患者さまは、信頼できる歯科医師にまずは相談しましょう。

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